■イベントCG
 人形のような美しさを持った少女だった。美少女という形容詞に相応しい美しい顔立ちと酷薄そうな大きな瞳が強い印象を与えている。
 白い肌と制服の黒が峻烈なコントラストを作り上げていた。
 少女は、身じろぎもせずにジッと俺を見つめている。
「……し・の・ぶ」
「どうして俺の名前を……」
 彼女は、俺の問いには答えずに、学校へ通じる道をちらりと一瞥するとささやいた。
「……遅刻…するよ」
 朝っぱらから、俺のベッドの上で官能的な肢体を披露しているのは、秋端優依(あきはたゆえ)。
 6歳違いの俺の姉だ。
 顔つきが幼いうえに天然ボケで昔から同い年くらいにしか見えない。俺は子供の頃からだいたい呼び捨てにしている。
 俺を起こしにきて、自分の方が眠くなって布団に潜り込んできたんだな。
「ううーん、…しのぶさん…ねむいんです」
 ベッドに起きあがって眼をこすりながらぐずっている姿はいいとこ高校生、下手をすると中学生ぐらいに見える。
 ひなたは、予想以上に胸にコンプレックスを持っていたらしく、突然キレてしまった。
「だったら! 見せてやる〜〜〜ぅ!!!!」
 瞬く間にセーラー服をはだけたひなたは、ブラウスのボタンもどかしそうに外しはじめた。
「わっ! バカっ! ひなたやめろ! ちっ、血迷うな!」
「ううううっ〜〜〜ぅ!!」
 両手でブラウスの端を持って一気に開くと、外し忘れたブラウスのボタンが勢いよく弾け飛んだ。
 めぐみはおもむろに帯を解くと単衣を滑らせた。目の前に下着姿のめぐみが恥ずかしそうに横を向いている。
 透けるような白い肌を白いフリルのついたブラジャーとショーツが包んでいる。
 めぐみに対して押さえきれない愛おしいさを感じた。
「めぐみっ!」
 思わずめぐみの身体を抱き寄せる。
「……しのぶちゃん……いいよ…」
 めぐみの声は震えている。

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